親から受け継ぐ大きな仏壇、どうするのが正解?
墓じまいを考え始めると、ほぼ必ず直面するのが
「実家にある大きな仏壇をどうするか」という問題です。
お墓だけを整理しても、仏壇がそのまま残っていれば、供養の悩みは終わりません。
ご先祖様を大切にしつつ、どうするのが良いのか、その選択肢を考えていきます。
なぜ仏壇の扱いが問題になりやすいのか
- マンション・狭小住宅に置けない
- 同居していないため管理が難しい
- 継ぐ人がいない
- 捨てていいのか分からない
- 罪悪感が強い
▶︎▶︎ 仏壇は「物」ですが、感情的には“家そのもの”に近い存在です。
選択肢① そのまま引き継いで安置する
向いている人
- 宗派を継続したい
- 自宅に設置スペースがある
- 日常的に手を合わせたい
注意点
- 引っ越し・設置費用がかかる
- 将来的に自分の代で再び悩む可能性
▶︎▶︎ 「自分の代でどうするか」まで考えておくのが重要。
選択肢② 仏壇を小型化(コンパクト仏壇・ミニ仏壇)
近年、もっとも選ばれている方法です。
特徴
- 大型仏壇から本尊・位牌を移す
- マンションでも設置可能
- デザイン性が高い
費用目安
- 5万〜20万円程度
ポイント
- **魂抜き → 魂入れ(開眼供養)**を行うと安心
- 宗派によって本尊の扱いが異なる
選択肢③ 仏壇を寺院や霊園に預ける
具体例
- 永代供養墓の管理寺院に預ける
- 位牌堂・納骨堂に安置
メリット
- 自宅での管理が不要
- 墓じまいと供養先を一体で整理できる
注意点
- 対応可否は寺院ごとに異なる
- 年間管理費がかかる場合あり
選択肢④ 仏壇を処分する(供養して手放す)
「処分」という言葉に抵抗を感じる人は多いですが、正式な供養を行えば問題ありません。
一般的な流れ
- 僧侶による 閉眼供養(魂抜き)
- 仏壇・仏具の引き取り
- 適切な方法で処分
費用目安
- 3万〜10万円前後
つまずきやすいポイント
- 無供養で処分すると後悔が残りやすい
- 業者選びは慎重に(無許可業者に注意)
仏壇は「捨てる」のではなく「役目を終える」
墓じまいと同様、仏壇も 役目を終えて次の形へ移すもの と考えると、気持ちが整理しやすくなります。
親族トラブルを防ぐためにやっておくべきこと
- 事前に選択肢を共有する
- 勝手に処分しない
- 写真を残す(記録として有効)
- 供養を行った事実を伝える
▶︎▶︎ 「ちゃんと考えて/話し合って決めた」というプロセスを踏んでおくことが、
後々後悔しないためにも大切です。
墓じまい × 仏壇整理は同時進行がベスト
- 墓だけ整理 → 仏壇で悩み続ける
- 仏壇だけ処分 → 供養先が曖昧
このズレが、後悔や迷いの原因になります。
▶︎▶︎ 墓じまい・仏壇・供養先はセットで整理するのが、今の時代の現実解です。
親から受け継ぐ仏壇をどうするかに、唯一の正解はありません。
大切なのは、暮らしに無理のない形で、
きちんと区切りをつけ、納得して次へ進むことです。
墓じまいと同じく、仏壇も「引き継ぎ方」を考える時代に入っています。
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