50代になり、ふとこんなことを考える瞬間はありませんか。
- 親のことは自分が何とかしてきた
- でも、自分のことは誰がやるんだろう
- 迷惑はかけたくないけれど、完全に一人では無理かもしれない
これは、不安が強いからではありません。
人生の視界が現実的になってきた証拠です。
おひとり様の生前整理で、実は一番大切なのは「物」でも「お金」でもなく、
困ったとき、誰に・何を頼れるかを整理しておくこと
です。
「頼れる人がいない」のではなく「整理されていない」だけ
「身寄りがない」
「頼れる人がいない」
そう感じている人でも、よく話を聞くと
完全にゼロというケースはほとんどありません。
- たまに連絡を取る兄弟姉妹
- 昔からの友人
- ご近所で顔見知りの人
- かかりつけ医やケアマネージャー
- 行きつけの美容院・飲食店・趣味仲間
問題は、
誰がどこまで頼れる存在なのかが整理されていないことです。
「誰に頼るか」は3段階で考える
一人で全部背負わないために、
頼り先は段階別に整理すると現実的です。
レベル① 緊急時に連絡できる人
- 倒れた・入院した
- 連絡が取れなくなった
- 役所や病院から連絡が必要になった
このときに必要なのは、
「深い関係」ではなく 確実につながる連絡先です。
✔ 親族でなくてもOK
✔ 1人ではなく2〜3人いると安心
レベル② 判断を相談できる人
- 入院・介護・施設の判断
- 手続きや選択に迷ったとき
- 「これでいいのか」と誰かに聞きたいとき
これは、
感情や価値観をある程度理解してくれている人が向いています。
友人でも、きょうだいでも、
場合によっては専門職(FP・行政書士など)でも構いません。
レベル③ 実務を任せられる先
おひとり様にとって、ここが一番重要です。
- 入院時の保証人
- 死後の手続き
- 住まい・荷物・デジタル情報の整理
このレベルは、
「好意」だけに頼らない方が安全です。
- 専門家
- 見守り・死後事務サービス
- 任意後見・身元保証サービス
人に頼る=誰かに背負わせる ではありません。
役割を分けて「仕組みで支える」ことが大切です。
50代は「頼り先を作れる最後の余白がある時期」
70代・80代になってから
「誰に頼れるか」を探すのは正直大変です。
一方で50代は、
- 体力がある
- 判断力がある
- 関係性を自分で築ける
- サービスを比較・選択できる
という 気力・体力共に圧倒的な余白があります。
今やるべきなのは、
「決める」ことではありません。
選択肢を把握しておくこと
それだけで、将来の安心感は大きく変わります。
「誰にも迷惑をかけたくない」は一人で抱えなくていい
おひとり様の多くが口にするのが、
「誰にも迷惑をかけたくない」
でも実際には、
何も分からない状態で急に託される方が、よほど負担です。
- 何をしていいか分からない
- 正解が分からない
- 判断の責任を一人で負う
これを避けるための生前整理が、「誰に頼れるか」の見える化です。
今すぐできる小さな一歩
今日やるなら、これだけで十分です。
- 緊急時に連絡してほしい人を2人書き出す
- 自分のことを知っている人を思い浮かべる
- 「専門家に頼るのもあり」と考えてみる
完璧に整っていなくても構いません。
生前整理とは、
一人で生き抜くための準備ではなく、
一人でも安心して生きるための環境づくりです。

