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前編では、「借地権」「再建築不可」「築古住宅」「荷物が残った家」「庭が荒れた家」など、売りにくい実家でも売却する方法があることをご紹介しました。
▼実家じまい「この家、売れる?」(前編) 借地権・再建築不可・荷物そのままでの売却について▼
後編では、さらに相談の多いケースについて解説します。
- 雨漏りやシロアリ被害がある家
- ゴミ屋敷になってしまった実家
- 共有名義の不動産
- 相続登記が済んでいない家
- 売却前にやってはいけないこと
- 仲介と買取、どちらを選ぶべきか
実家じまいでは、「高く売る」ことだけを目指すのではなく、「負担を減らしながら納得して手放す」ことも大切な考え方です。
雨漏り・シロアリ・傾きがある家は売れる?
「こんな状態では売れないだろう」と思われがちですが、実際には購入を希望する人はいます。
- リフォームを前提に探している人
- 古民家を再生したい人
- 賃貸物件として活用したい投資家
- リノベーション会社
などが挙げられます。ですから、まずは、建物の状態を隠さないことです。
不具合を隠して売るのは危険
売却後に、買主に伝えていなかった不具合がある場合、契約不適合責任を問われ、修理費や損害賠償を請求される可能性があります。例えば以下の様な不具合です。
- 雨漏り
- シロアリ被害
- 地盤沈下
- 傾き
「古い家だから分からないだろう」と考えるのではなく、知っている不具合は正直に伝えることが大切です。
リフォームは本当に必要?
「少しでも高く売るためにリフォームしよう」と考える方もいますが、必ずしもおすすめできません。
例えば300万円かけてリフォームしても、その分売却価格が300万円上がるとは限らないからです。
中古物件の購入希望者の中には、「自分好みにリフォームしたい」と考える人も多いため、大規模な修繕は査定を受けてから判断しましょう。
ゴミ屋敷になってしまった実家
親が長年一人暮らしをしていた場合や、空き家期間が長かった場合には、家の中に大量の荷物が残っていることがあります。そのため、
- 何から手を付けていいか分からない
- 遠方に住んでいて片付けられない
- 費用が心配
という相談も少なくありません。
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選択肢は3つあります
① 自分たちで片付ける
もっとも費用を抑えられる方法ですが、時間と労力が必要です。
大型家具や家電の処分方法も事前に確認しておきましょう。
② 遺品整理・不用品回収業者へ依頼する
短期間で片付けたい場合に適しています。
複数社から見積もりを取り、作業内容や追加料金の有無を確認しておくことが大切です。
③ そのまま買取してもらう
最近では、家財や残置物を含めて買い取る不動産会社も増えています。
売却価格は低くなることがありますが、「片付ける時間がない」「遠方に住んでいる」という人には大きなメリットがあります。
共有名義の実家はどうやって売る?
親が亡くなった後、実家を兄弟姉妹で相続すると共有名義になることがあります。
共有名義のままでは、一人だけの判断で家を売ることはできません。
売買契約には、原則として共有者全員の同意が必要です。
そのため、売りたい人、売りたくない人の意見がぶつかり、話し合いがまとまらず、売却が進まないケースも多くあります。
トラブルを防ぐポイント
相続人全員で、
- 売却するのか
- 誰が住み続けるのか
- 売却代金をどう分けるのか
を早めに話し合っておくことが重要です。
相続登記をしていない実家
相続したものの、名義変更をしていない実家も少なくありません。
しかし、名義が亡くなった親のままでは、原則として売却できません。
相続登記は早めに済ませよう
相続登記を済ませることで、正式に相続人名義となり、売却手続きを進めることができます。
必要書類の収集には時間がかかる場合もあるため、売却を考え始めた段階で準備しておくと安心です。
売却前にやってはいけないこと
実家じまいでは、「良かれと思ってやったこと」が結果的に損につながることがあります。
高額なリフォームをする
購入希望者の好みは人それぞれです。
リフォーム代を回収できないケースも多くあります。
解体を急ぐ
更地の方が売れそうに思えても、解体費用が数百万円かかることがあります。
まずは「古家付き」と「更地」の両方で査定を受けましょう。
片付けにお金をかけすぎる
家財処分だけで数十万円から100万円以上かかるケースもあります。
買取会社の中には残置物ごと引き受けるところもあるため、先に相談する方が結果的に費用を抑えられることがあります。
1社の見積もりだけで判断する
査定額や提案内容は会社によって大きく異なります。
「売れません」と言われても、別の会社では売却方法を提案してくれることも珍しくありません。
仲介と買取、どちらを選ぶ?
実家の状態によって、向いている売却方法は異なります。
| 比較項目 | 仲介 | 買取 |
|---|---|---|
| 売却価格 | 高くなりやすい | 相場より低めになることが多い |
| 売却までの期間 | 数か月以上かかる場合もある | 比較的短期間で売却しやすい |
| 荷物が残ったまま | 片付けが必要なことが多い | 対応可能な会社もある |
| 築古住宅 | 条件による | 対応しやすい |
| 手間 | 内覧対応などが必要 | 少ない |
| 向いている人 | 少しでも高く売りたい人 | 早く手放したい人 |
どちらが正解というわけではありません。
「価格を重視するか」「手間や時間を減らしたいか」で選ぶことが大切です。
まずは複数の不動産会社に相談してみよう
実家じまいでは、「売れない」と思い込んでしまうことが一番もったいないケースです。
実際には、
- 借地権
- 再建築不可
- 荷物が残った家
- 雨漏りのある家
- ゴミ屋敷
- 築50年以上の古い家
でも、売却につながった事例は数多くあります。
そのためには、1社だけではなく複数の不動産会社へ相談し、それぞれの提案を比較することが大切です。
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よくある質問(FAQ)
Q. 築60年以上の家でも売れますか?
土地の条件や立地によっては売却できる可能性があります。建物ではなく土地の価値が評価されるケースもあります。
Q. 荷物が残ったままでも査定できますか?
できます。査定の段階では片付けが終わっていなくても問題ありません。現地を確認したうえで、売却方法を提案してもらえます。
Q. 解体してから査定した方がいいですか?
いいえ。まずは現状のまま査定を受け、「古家付き」と「更地」のどちらが有利か比較することをおすすめします。
Q. 売却までどれくらいかかりますか?
仲介では数か月から半年程度かかることがあります。一方、買取では条件が合えば数週間程度で売却できる場合もあります。
まとめ
実家じまいでは、「売れない」と思われる物件にも、状況に応じた売却方法があります。
自分だけで判断せず、複数の専門家へ相談して選択肢を知ることが重要です。
特に、借地権や再建築不可物件、築古住宅、ゴミ屋敷などは、一般的な住宅とは異なる知識や販売ルートを持つ不動産会社が強みを発揮することがあります。
実家を手放すことは、家族にとって大きな決断です。
焦ってリフォームや解体に多額の費用をかける前に、まずは現状のままで査定を受け、自分たちに合った方法を検討しましょう。
納得のいく実家じまいを実現するためには、「正しい情報を知り、比較して選ぶこと」が何よりも大切です。
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