実家じまい「この家、売れる?」(後編) 雨漏り・ゴミ屋敷・共有名義の売却

実家じまい

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前編では、「借地権」「再建築不可」「築古住宅」「荷物が残った家」「庭が荒れた家」など、売りにくい実家でも売却する方法があることをご紹介しました。
実家じまい「この家、売れる?」(前編) 借地権・再建築不可・荷物そのままでの売却について

後編では、さらに相談の多いケースについて解説します。

  • 雨漏りやシロアリ被害がある家
  • ゴミ屋敷になってしまった実家
  • 共有名義の不動産
  • 相続登記が済んでいない家
  • 売却前にやってはいけないこと
  • 仲介と買取、どちらを選ぶべきか

実家じまいでは、「高く売る」ことだけを目指すのではなく、「負担を減らしながら納得して手放す」ことも大切な考え方です。

雨漏り・シロアリ・傾きがある家は売れる?

「こんな状態では売れないだろう」と思われがちですが、実際には購入を希望する人はいます。

  • リフォームを前提に探している人
  • 古民家を再生したい人
  • 賃貸物件として活用したい投資家
  • リノベーション会社

などが挙げられます。ですから、まずは、建物の状態を隠さないことです。

不具合を隠して売るのは危険

売却後に、買主に伝えていなかった不具合がある場合、契約不適合責任を問われ、修理費や損害賠償を請求される可能性があります。例えば以下の様な不具合です。

  • 雨漏り
  • シロアリ被害
  • 地盤沈下
  • 傾き

「古い家だから分からないだろう」と考えるのではなく、知っている不具合は正直に伝えることが大切です。

リフォームは本当に必要?

「少しでも高く売るためにリフォームしよう」と考える方もいますが、必ずしもおすすめできません。
例えば300万円かけてリフォームしても、その分売却価格が300万円上がるとは限らないからです。
中古物件の購入希望者の中には、「自分好みにリフォームしたい」と考える人も多いため、大規模な修繕は査定を受けてから判断しましょう。

ゴミ屋敷になってしまった実家

親が長年一人暮らしをしていた場合や、空き家期間が長かった場合には、家の中に大量の荷物が残っていることがあります。そのため、

  • 何から手を付けていいか分からない
  • 遠方に住んでいて片付けられない
  • 費用が心配

という相談も少なくありません。

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選択肢は3つあります

① 自分たちで片付ける

もっとも費用を抑えられる方法ですが、時間と労力が必要です。
大型家具や家電の処分方法も事前に確認しておきましょう。

② 遺品整理・不用品回収業者へ依頼する

短期間で片付けたい場合に適しています。
複数社から見積もりを取り、作業内容や追加料金の有無を確認しておくことが大切です。

③ そのまま買取してもらう

最近では、家財や残置物を含めて買い取る不動産会社も増えています。
売却価格は低くなることがありますが、「片付ける時間がない」「遠方に住んでいる」という人には大きなメリットがあります。

共有名義の実家はどうやって売る?

親が亡くなった後、実家を兄弟姉妹で相続すると共有名義になることがあります。
共有名義のままでは、一人だけの判断で家を売ることはできません。

売買契約には、原則として共有者全員の同意が必要です。

そのため、売りたい人、売りたくない人の意見がぶつかり、話し合いがまとまらず、売却が進まないケースも多くあります。

トラブルを防ぐポイント

相続人全員で、

  • 売却するのか
  • 誰が住み続けるのか
  • 売却代金をどう分けるのか

を早めに話し合っておくことが重要です。

相続登記をしていない実家

相続したものの、名義変更をしていない実家も少なくありません。
しかし、名義が亡くなった親のままでは、原則として売却できません。

相続登記は早めに済ませよう

相続登記を済ませることで、正式に相続人名義となり、売却手続きを進めることができます。
必要書類の収集には時間がかかる場合もあるため、売却を考え始めた段階で準備しておくと安心です。

売却前にやってはいけないこと

実家じまいでは、「良かれと思ってやったこと」が結果的に損につながることがあります。

高額なリフォームをする

購入希望者の好みは人それぞれです。

リフォーム代を回収できないケースも多くあります。

解体を急ぐ

更地の方が売れそうに思えても、解体費用が数百万円かかることがあります。

まずは「古家付き」と「更地」の両方で査定を受けましょう。

片付けにお金をかけすぎる

家財処分だけで数十万円から100万円以上かかるケースもあります。

買取会社の中には残置物ごと引き受けるところもあるため、先に相談する方が結果的に費用を抑えられることがあります。

1社の見積もりだけで判断する

査定額や提案内容は会社によって大きく異なります。
「売れません」と言われても、別の会社では売却方法を提案してくれることも珍しくありません。

仲介と買取、どちらを選ぶ?

実家の状態によって、向いている売却方法は異なります。

比較項目仲介買取
売却価格高くなりやすい相場より低めになることが多い
売却までの期間数か月以上かかる場合もある比較的短期間で売却しやすい
荷物が残ったまま片付けが必要なことが多い対応可能な会社もある
築古住宅条件による対応しやすい
手間内覧対応などが必要少ない
向いている人少しでも高く売りたい人早く手放したい人

どちらが正解というわけではありません。

「価格を重視するか」「手間や時間を減らしたいか」で選ぶことが大切です。


まずは複数の不動産会社に相談してみよう

実家じまいでは、「売れない」と思い込んでしまうことが一番もったいないケースです。

実際には、

  • 借地権
  • 再建築不可
  • 荷物が残った家
  • 雨漏りのある家
  • ゴミ屋敷
  • 築50年以上の古い家

でも、売却につながった事例は数多くあります。

そのためには、1社だけではなく複数の不動産会社へ相談し、それぞれの提案を比較することが大切です。

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よくある質問(FAQ)

Q. 築60年以上の家でも売れますか?

土地の条件や立地によっては売却できる可能性があります。建物ではなく土地の価値が評価されるケースもあります。

Q. 荷物が残ったままでも査定できますか?

できます。査定の段階では片付けが終わっていなくても問題ありません。現地を確認したうえで、売却方法を提案してもらえます。

Q. 解体してから査定した方がいいですか?

いいえ。まずは現状のまま査定を受け、「古家付き」と「更地」のどちらが有利か比較することをおすすめします。

Q. 売却までどれくらいかかりますか?

仲介では数か月から半年程度かかることがあります。一方、買取では条件が合えば数週間程度で売却できる場合もあります。

まとめ

実家じまいでは、「売れない」と思われる物件にも、状況に応じた売却方法があります。
自分だけで判断せず、複数の専門家へ相談して選択肢を知ることが重要です。

特に、借地権や再建築不可物件、築古住宅、ゴミ屋敷などは、一般的な住宅とは異なる知識や販売ルートを持つ不動産会社が強みを発揮することがあります。

実家を手放すことは、家族にとって大きな決断です。
焦ってリフォームや解体に多額の費用をかける前に、まずは現状のままで査定を受け、自分たちに合った方法を検討しましょう。

納得のいく実家じまいを実現するためには、「正しい情報を知り、比較して選ぶこと」が何よりも大切です。

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