仕事中心だった毎日から少しずつ生活が変わり始める50代、60代。
「仕事以外の時間をどう過ごそう?」
「この年齢から恋愛や結婚なんてあるの?」
「一人は気楽。でも、このままずっと一人なのかな……」
今回はMyLifeNote編集部が、人生の転機を迎えている3人の女性に集まっていただき、本音で語り合っていただきました。
本日の参加者プロフィール
Aさん(59歳・会社員・独身)
定年まであと1年。最近フラダンスを始め、定年後はハワイへの短期留学を夢見ている。結婚歴はなく現在も婚活中。
Bさん(57歳・自営業・バツイチ・子どもなし)
55歳で会社を早期退職し独立。資格取得の勉強をしながら仕事を続けている。父の介護をきっかけに、自分の老後や再婚について考えるようになった。
Cさん(65歳・無職・2年前に夫と死別・子どもなし)
55歳で退職後、長年夫を介護。2年前に夫を亡くし、現在は一人暮らし。趣味もなく、毎日を静かに過ごしている。
司会:my lifenote 編集部
テーマ① 仕事以外の時間、皆さんは何をしていますか?
編集部
今日はまず、「仕事以外の時間の過ごし方」から伺います。Aさんはいかがですか?
Aさん
最近、一番楽しいのはフラダンスですね。
凝りすぎて、定年を迎えたらハワイへ1〜2か月くらい行って、本場で習ってみたいと思っているんです。
若い頃は仕事ばかりで、「趣味は?」と聞かれても答えられませんでした。でも今は、仕事を辞めても続けられるものを見つけたいと思って始めました。
Aさん
教室に行くと年齢も職業もバラバラなんです。会社とは違う人間関係ができるのも楽しいですね。
Bさん
私は資格の勉強ですね。
会社を辞めて自営業になったので、仕事に役立つ資格を取ろうと思っています。
もちろん仕事のためでもあるんですが、勉強していると「まだ自分も成長できるんだな」って思えるのが楽しく、はりになります。
編集部
会社員時代にはなかった感覚ですか?
Bさん
そうですね。
会社員で40代すぎてくると、褒めてもらうことはほぼ無くなり、若手をほめる立場に変わってくるので、成長実感を得る機会がほとんどなかったんですよね。
自営業になると全部自分次第。頑張ったら頑張っただけ自分の仕事の質が上がって、収入に直結する。
今の方が成長実感を得やすい気がします。
それに、勉強して知識が増えるのは純粋に楽しいです。
編集部
Cさんはいかがでしょう。
Cさん
私は……何もしてないんですよ(笑)。
夫が病気になってから何年も介護だけの毎日でした。
亡くなってから「自由になったね」と周りには言われるんですが、自由って急に与えられても困るものなんですね。
朝起きて、テレビを見て、ご飯を食べて、気が付くと夕方。
そんな毎日です。
Aさん
仕事を辞めた人が「やることがない」って言う意味が、私にも、最近ようやく分かってきました。
Bさん
会社って嫌なことも多いけど、一日のリズムを作ってくれますからね。
趣味は退職前から始めたほうがいい
編集部
皆さんのお話を聞いていると、「退職してから趣味を探そう」では少し遅いのかもしれませんね。
Aさん
最初は一人で教室へ行くのも勇気が要りました。新しいことに一歩踏み出せる勇気を持つのは、少しでも若いうちの方がいいんじゃないかなと。それから、(退職して)家の中で落ち着いてしまう前に、なんというか、フットワークが軽いうちに動こうという意識もしました。個人的な感想ですけど。
今では週に一回のフラダンスが待ち遠しいです。
もし定年後に習い始めていたら、「面倒だから今日はいいや」になっていたかもしれません。
Bさん
仕事をしている今だからこそ、生活の一部として習慣になりますよね。
テーマ② 結婚や再婚について
編集部
次のテーマです。皆さんは、これから結婚や再婚を考えていらっしゃいますか?
Aさん
私は考えています。恥ずかしながら、ささやかに婚活もしています。
ただ、この年齢になると「誰でもいい」では全然ないんですよ。自分の生活もありますし、お金の価値観みたいなこともありますし。
むしろ若い頃より慎重になります。
Aさん
最近気になっているのは、結婚相談所が「59歳女性」を受け入れてくれるかということです。
「年齢で断られたりしないのかな」そんなことを考えます。
Bさん
私も少し気になります。離婚してから5年。
最初はもう結婚なんて考えませんでした。
でも母が亡くなって、父の介護を考えるようになって、自分もいつか一人になるんだなと思ったんです。
その頃から、「良い出会いがあれば」という気持ちは出てきました。
編集部
積極的な婚活というより、自然な出会いを期待する感じでしょうか。
Bさん
そうですね。無理はしたくないですね。
Aさん
私はフラダンス教室に仲の良い男性がいるんです。
毎回おしゃべりしたり、一緒に帰ったりしています。
でも、それ以上でもそれ以下でもない(笑)。性別を超えた存在という感じです。
この距離感が心地いいんですよ。
Bさん
素敵な関係ですね。
Aさん
あくまでも可能性が低い話ですが、将来そういう人と自然に付き合えたらいいなとは思っています。
経済的には一人でも生活できるので、経済的理由で「結婚しなければならない」とは思っていません。
「一人でも幸せ。でも、一人だからこそ寂しい日もある」
Cさん
私は再婚について考えたことはありません。
夫と長く一緒にいましたから。
今さら他の誰かと生活するのは想像できません。
編集部
一人暮らしに寂しさはありますか?
Cさん
あります。
でも再婚したい寂しさとは少し違います。
誰かと話したい。この情報を共有したい。
それくらいです。
Bさん
恋愛というより、「今日こんなことがあったよ」って話せる人がいるだけでも違いますよね。
Aさん
年齢を重ねると、「夫婦」より「人生のパートナー」という感じになるんですね。
結婚相談所は50代後半の女性でも利用できるの?
編集部
ところで、Aさんが気にされていた「50代後半でも結婚相談所に入会できるのか」という点ですが、実際には50代・60代向けの婚活サービスや結婚相談所も多くありるようです。
年齢だけで一律に断られるわけではなく、40代以上を積極的にサポートしている相談所も増えています。
一方で、「結婚」だけではなく、事実婚やパートナー探し、趣味を通じた交流を希望する人も増えており、価値観は以前より多様になっているとのことです。
編集部より
今回の座談会では、3人それぞれ違う人生を歩んできたにもかかわらず、共通していた言葉がありました。
「仕事以外の居場所を持つこと」
そしてもう一つ。
「結婚は人生のゴールではなく、一つの選択肢にすぎない」ということ。
50代、60代になると、一人の時間を楽しめるようになる一方で、「誰かと話したい」「何か新しいことを始めたい」という気持ちも自然に芽生えてきます。
趣味でも、勉強でも、地域活動でも、婚活でも構いません。
大切なのは、「いつか」ではなく、「今」小さな一歩を踏み出してみることなのだと感じました。
人生100年時代と言われる今、50代、60代はまだ新しいスタートライン。
今日の座談会にご協力いただいた3名はそれぞれにエネルギー溢れる個性豊かな面々で、編集部一同、元気をいただきました。
この記事が、読者の皆さんにとって「これから」を考えるきっかけになれば幸いです。
