〜税金・罰則・現実的なリスクを整理する〜
親の家を相続したあと、
まだ使わないし、とりあえずそのままでいいか
こうして空き家を放置してしまう人は少なくありません。
ですが実際には、空き家は「何もしなくても」お金・責任・リスクだけが増えていく資産です。
この記事では、空き家を放置した場合に起きる税金・罰則・現実的なリスクを整理します。
① 税金のリスク|固定資産税が一気に跳ね上がる
住宅が建っている土地の特例
通常、住宅が建っている土地は、固定資産税が最大1/6に軽減されています。
ところが──
「特定空家」に指定されると
- 住宅用地の特例が解除
- 固定資産税が 最大6倍 に
- 都市計画税も増額
▶︎▶︎「誰も住んでいない」だけで税金が一気に重くなる可能性があります。
② 行政からの指導・命令・罰則
放置された空き家は、「空家等対策特別措置法」の対象になります。
段階的に進む流れ
- 助言・指導
- 勧告
- 命令
- 行政代執行(強制解体)
最悪の場合
- 自治体が解体
- 費用は 所有者に請求
- 数百万円になることも
▶︎▶︎「何もしない」ことで、自分の意思とは無関係に処分される可能性があります。
③ 建物の劣化スピードが想像以上に早い
人が住まなくなると、家は一気に傷みます。
- 換気されない
- 水回りを使わない
- 雨漏りに気づかない
結果として、
- カビ
- 腐食
- シロアリ
- 配管破損
等が発生し、数年で「住めない家」になることも珍しくありません。
④ 売りたくなっても「売れない家」になる
放置期間が長いほど、
- 修繕費が増える
- 解体前提になる
- 買い手がつかない
結果として、
親の家なのに、ほとんど値段がつかない…
というケースも多く見られます。
▶︎▶︎「とりあえず放置」は、資産価値を自ら下げる行為です。
⑤ 事故・トラブルの責任はすべて所有者
空き家でも、所有者責任はなくなりません。
- 倒木
- 瓦の落下
- 不法侵入
- 放火
これらが起きた場合、管理不十分として損害賠償を求められる可能性があります。
⑥ 相続人が増えて、話がまとまらなくなる
空き家を放置している間に、
- 相続人が亡くなる
- 子・孫へ権利が分散
- 相続人が増える
すると、
- 売る
- 貸す
- 解体する
いずれの場合も、全員の同意が必要になり、現実的に動けなくなります。
⑦ 心理的負担が意外と重い
これは数字に出にくいですが、かなり大きな問題です。
- 親の家をどうするか決められない
- 放置している罪悪感
- 兄弟姉妹との微妙な関係
「考えなきゃ」と思い続けるストレスが、何年も続く人もいます。
放置が許されるケースはほぼない
現実的に、
空き家を何年も放置して問題にならないケースはほとんどありません。
- お金がかかる
- 責任が重い
- 時間が経つほど不利
何もしないことが、最もコストが高い選択です。
迷ったら専門家に相談しよう(窓口一覧)
空き家は“放置しない”ことが何より重要です。
売る・貸す・譲る・活用するなど、選択肢は意外と多くあります。
| サービス名 | 内容・特徴 | 対応エリア |
|---|---|---|
| 自治体の空き家相談窓口 | 空き家の活用・解体・売却・管理について無料相談が可能 | 全国(自治体ごと) |
| 空き家バンク | 空き家を「貸したい・売りたい」人と利用希望者をつなぐ制度 | 全国 |
| 司法書士・弁護士(相続相談) | 相続登記・名義変更・共有問題の整理 | 全国 |
| 不動産鑑定士 | 売却・相続時の適正価格の把握 | 全国 |
| サービス名 | 内容・特徴 | 対応エリア |
|---|---|---|
| カチタス | 空き家・中古住宅を直接買取し、リフォーム後に再販売 | 全国 |
| リプライス | 築古・地方の空き家も買取対象になりやすい | 全国 |
| ハウスドゥ 空き家買取 | 相続した空き家のスピード買取に対応 | 全国 |
| あいち空き家再生プロジェクト | 空き家をリノベーションして再活用 | 主に中部地方 |
| みんなの0円物件 | 無償譲渡・低価格での空き家活用マッチング | 全国 |
まとめ
- 空き家は放置すると税金が増える
- 行政指導・罰則の対象になる
- 資産価値は確実に下がる
- トラブルの責任は所有者
- 時間が経つほど動けなくなる
▶︎▶︎ 空き家対策は、早いほど楽です。

