墓じまい費用は誰が払う?トラブルにならない分担の決め方と実例

終活

近年、少子化や地方の過疎化などの影響で「墓じまい」を検討する家庭が増えています。
しかし、実際に墓じまいを進めようとすると多くの人が悩むのが
「墓じまいの費用は誰が払うのか?」
という問題です。

墓じまいには数十万円〜200万円程度の費用がかかることもあり、
親族間でトラブルになるケースも少なくありません。

この記事では

  • 墓じまい費用は誰が払うのが一般的か
  • 親族で分担するケース
  • トラブルにならない決め方
  • 払えない場合の対処法

について解説します。

墓じまい費用は誰が払うのが一般的?

墓じまい費用を誰が払うかについて法律上の決まりはありません。
そのため、実際には家庭ごとに次のようなパターンで決められることが多いです。

主な支払いパターン
  ・お墓の承継者(長男など)が支払う
  ・相続人で分担する
  ・親の財産から支払う
  ・親族で話し合って決める

家族の話し合いによって決めるのが基本になります。

ケース① お墓の承継者(長男など)が払う

昔から多く見られるのが、
お墓を管理してきた人が費用を負担するケースです。
例えば
  ・長男が墓守をしている
  ・お墓の名義人(承継者)
  ・管理費を払っている人

このような場合、その人が墓じまい費用を支払うことがあります。

また、最近は
  ・兄弟で遠方に住んでいる
  ・子どもがいない
  ・家族構成が多様化している
などの理由から、一人だけが負担するケースは減っています。

ケース② 相続人で分担する

昨今増えているのが、兄弟姉妹など相続人で費用を分担する方法です。

例えば
  ・兄弟3人で3分の1ずつ負担
  ・収入に応じて分担
  ・長男多め・他の兄弟少なめ
など柔軟に決める家庭もあります。
墓じまいは「家族のお墓を整理する行為」なので、
家族全体で負担する方がトラブルになりにくいと言われています。

ケース③ 親の財産から支払う

親が存命の場合は
親の財産から墓じまい費用を出すケースもあります。

例えば、親の預貯金、親の遺産、生前贈与などです。

特に「自分の代で墓じまいしておきたい」
と考える親も増えています。

墓じまい費用の相場

墓じまいには次のような費用がかかります。
主な費用

  • 墓石撤去費用:20万〜100万円
  • 閉眼供養(魂抜き):3万〜10万円
  • 離檀料:0〜20万円
  • 改葬先のお墓・納骨堂:10万〜150万円

合計すると30万〜200万円程度
かかる場合もあります。

墓じまい費用の詳しい相場については、以下の記事を参考にしてください。
▶︎▶︎2026年版 費用編】墓じまいの費用はいくら?相場費用と内訳
▶︎▶︎【2026年完全ガイド】墓じまいの費用・手続き・トラブル対策まとめ|後悔しない進め方

墓じまい費用でよくあるトラブル

墓じまいで最も多いのは費用を巡る親族トラブルです。

よくあるケースは、

  • 長男だけが費用を負担して不満が出る
  • 親族が墓じまいに反対する
  • 離檀料を巡って寺と揉める
  • 親族が費用負担を拒否する

特に「誰が払うのか決まっていない状態」
話を進めるとトラブルになりやすいです。

トラブルにならない決め方

墓じまい費用を巡るトラブルを防ぐには、次のポイントが大切です。

① 事前に親族で話し合う

まずは
  ・兄弟
  ・親族
  ・お墓の承継者
などで話し合いを行います。
話し合う内容

  • 墓じまいするかどうか
  • 費用の負担方法
  • 新しい供養方法

② 費用の見積もりを取る

費用を決める前に石材店などから見積もりを取る
ことが重要です。

金額が分からないまま話し合うと
トラブルになりやすくなります。


③ 書面にしておく

可能であれば
費用分担を書面にしておく
と安心です。

例えば

  • 誰がいくら払うか
  • 支払期限
  • 手続き担当者

などを記録しておくと後のトラブルを防げます。

墓じまい費用が払えない場合

もし費用の負担が難しい場合は次の方法を検討できます。

⬛︎親族で費用を分担する
兄弟姉妹などで分担すると負担を軽くできます。

⬛︎費用が比較的安い供養方法を選ぶ
合葬墓(合同墓)、樹木葬、散骨などは一般的なお墓より費用が抑えられることがあります。

⬛︎公営墓地を検討する
自治体が運営する公営墓地には、比較的安い費用で利用できる合葬墓が設けられている場合があります。

最近は合葬墓(合同墓)など費用を抑えられる供養方法も増えています。
合葬墓(合同墓)とは、複数の人の遺骨を一緒に埋葬するお墓で、費用が比較的安く管理も不要なため、近年選ぶ人が増えています。

実際の墓じまい費用の分担例(ケーススタディ)

墓じまい費用の負担方法は家庭によって異なります。
ここでは実際にあったケースを紹介します。

ケース① 長男が中心となって費用を負担したOさん

家族構成: 長男(墓の管理者)、次男、長女

状況:長男が長年お墓の管理をしており、墓じまいも長男が中心になって進めました。

費用
  ・墓石撤去費用:60万円
  ・閉眼供養:5万円
  ・合葬墓への納骨:20万円
   合計:85万円

費用分担
  ・長男:50万円
  ・次男:20万円
  ・長女:15万円
長男が多めに負担しましたが、兄弟で話し合って決めたためトラブルは起きませんでした。

ケース② 相続人で均等に分担したKさん

家族構成:兄弟3人

状況:親の死後、お墓を守る人がいなくなったため墓じまいを決定。

費用:
  ・墓石撤去:70万円
  ・離檀料:10万円
  ・永代供養墓:40万円
   合計:120万円

費用分担: 兄弟3人で 40万円ずつ負担
公平に分担したことで、親族間のトラブルはありませんでした。

ケース③ 親の生前に墓じまいしたAさん

家族構成:親(80代)、子ども2人

状況:親が「子どもに負担をかけたくない」と考え、生前に墓じまいを決断。

費用:
  ・墓石撤去:50万円
  ・合葬墓:30万円
   合計:80万円

費用は Aさんの親の預貯金から支払われました。

近年はこのように
生前に墓じまいをするケースも増えています。

墓じまい費用で揉めないためのポイント

墓じまい費用を巡るトラブルを防ぐには、次の3点が重要です。

① 家族全員で話し合う

墓じまいは一人の問題ではなく家族全体の問題です。
できるだけ早い段階で、兄弟、親族と話し合っておくことが大切です。

② 見積もりを複数取る

石材店によって費用が大きく変わることがあります。
可能であれば2〜3社の見積もりを比較すると安心です。

③ 費用負担を事前に決めておく

最もトラブルになるのが「誰が払うか決まっていない」状態です。
墓じまいを進める前に、費用分担、手続き担当などを決めておきましょう。

まとめ

墓じまい費用を誰が払うかについて法律上の決まりはありません。
一般的なケースは、以下のいずれかです。

  • お墓の承継者が払う
  • 相続人で分担する
  • 親の財産から払う

重要なのは、事前に家族で話し合って決めることです。
墓じまいは家族全体に関わる問題なので、早めに準備しておくことでトラブルを防ぐことができます。

参考情報

厚生労働省「改葬許可制度について」 https://www.mhlw.go.jp/

一般社団法人 全国石材施工協会 https://www.japan-stone.org/

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