親が亡くなったあと、多くの人が想像以上に困るのが スマホやPCの扱い です。
- ロックが解除できない
- 何に使っていたのか分からない
- 銀行や証券が全部ネットだった
- 解約できないサービスが残る
これは決して珍しいケースではありません。
今の時代、「スマホとPC」が実質的な金庫になっています。
この記事では、
相続を受ける立場の子世代が、
親のスマホ・PCをどう整理すればよいのかを
現実的な順序で解説します。
なぜ親のスマホ・PC整理が相続で重要なのか
今の親世代(60〜80代)は、
- ネット銀行
- ネット証券
- クレジットカードのWEB明細
- サブスクや会員サービス
を日常的に使っています。
一方で、
- 紙の通帳は最小限
- 契約書は残っていない
- 口頭説明もない
というケースが多く、
スマホ・PCを開けない=財産の全体像が見えない
という事態が普通に起こります。
まずやってはいけないこと
焦って次の行動を取ると、後で問題になる可能性があります。
❌ 勝手にログインする
- ID・パスワードが分かっても
- 相続手続き前のログインは
→ 利用規約違反・不正アクセス扱いの可能性あり
❌ 初期化・解約を急ぐ
- 中に重要な情報が残っている可能性
- 財産の見落としにつながる
最初は「触らず、把握する」が原則です。
親のスマホ・PC整理|基本の進め方【5ステップ】
STEP1|物理的に確保する
- スマホ
- PC
- タブレット
をまず一か所に集めます。
▶︎ SIMカードや充電器も一緒に保管
▶︎ 電源は切らず、現状維持が基本
STEP2|ロックの有無を確認する
- パスコード
- 指紋・顔認証
- PCのログインパスワード
解除できない場合でも、この時点で無理に突破しようとしないことが重要です。
STEP3|「使っていた形跡」を外から確認
ログインできなくても、次は確認できます。
- スマホの通知(銀行名・証券会社名)
- PC周りのメモ・付箋
- メールの受信通知
- クレジットカードの利用明細(紙)
▶︎▶︎「どんなサービスを使っていたか」の 当たりをつける のが目的です。
STEP4|デジタル遺産の洗い出し
次のような項目をリスト化します。
主に確認したいもの
- 銀行・証券(ネット含む)
- クレジットカード
- 電子マネー・スマホ決済
- サブスク(動画・音楽・クラウド・EC定期購入)
- メール・SNS
- 写真・データの保存先
この段階では「ある/なさそう」だけでOK です。
STEP5|正式な相続手続きで進める
金融機関・サービスごとに、
- 死亡届
- 戸籍
- 相続人確認書類
を提出し、正規ルートでの手続きに進みます。
手間はかかりますが、後々のトラブルを防ぐ一番安全な方法です。
ロック解除できない場合はどうする?
スマホの場合
- キャリアのショップ
- メーカー(Apple / Google)
に相談し、相続人としての解除手続きを行います。
※ 書類提出が必要
※ 中身の復元ができないケースもあり
PCの場合
- 修理業者・メーカー相談
- ただしデータ復旧は保証されない
▶︎▶︎「中身より、存在を把握する」ことが優先です。
写真・思い出データの扱いも重要
スマホ・PCには、
- 写真
- 動画
- メール
など、金銭的価値はないが感情的に重要なデータが残っています。
相続人同士で、
- 誰が保管するか
- 共有するか
を早めに話し合っておくと、
後悔が少なくなります。
これからできる予防策(子世代として)
親が元気なうちに、
次のような声かけができると理想的です。
- 「スマホで銀行使ってる?」
- 「もしもの時、どこを見ればいい?」
- 「エンディングノート、書いてみない?」
完璧な整理は不要ですが、存在が分かるだけで、相続の難易度は激減します。
まとめ|スマホとPCは「現代の相続書類」
親のスマホ・PCは、
- 単なるデジタル機器ではなく
- 相続情報の集約場所です。
相続で困らないためには、
- 勝手に触らない
- 焦って消さない
- 一つずつ正規手続きで進める
この3点が何より大切です。
このサイトでは今後、
- 親にエンディングノートを書いてもらう方法
- デジタル遺産チェックリスト
- ネット銀行・証券の相続手続き実例
なども詳しく解説していきます。

