不動産の相続でまず知っておくべきこと

相続

〜「何から手をつければいいかわからない」を防ぐ基本ガイド 〜

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親や配偶者が亡くなり、相続が発生したとき、比較的トラブルになりやすいのが「不動産」です。

預貯金と違い、不動産は

  • 分けにくい
  • 手続きが複雑
  • 名義変更をしないと売れない

という特徴があります。

この記事では、「不動産の相続で最初に知っておくべき全体像」を、順を追って解説します。


不動産の相続は「自動では起きない」

まず大事なポイントです。

❌ 親が亡くなったら、自動的に子どもの名義になる
相続手続きをしなければ、名義は一生そのまま

不動産は、被相続人(亡くなった方)名義のままでも住み続けることはできますが、

  • 売る
  • 貸す
  • 建て替える
  • 担保に入れる

といったことは原則できません


不動産相続の全体の流れ

細かい話の前に、全体像を押さえましょう。

不動産相続の基本ステップ

  1. 相続人を確定する
  2. 遺言書の有無を確認
  3. 不動産を「誰が相続するか」決める
  4. 必要書類を集める
  5. 相続登記(名義変更)をする

① 誰が相続人になるのか?

民法で、相続人は次のように決まっています。

  • 配偶者:常に相続人
  • 子ども:第一順位
  • 子がいない場合 → 親
  • 親もいない場合 → 兄弟姉妹

誰が相続人かを確定しないと、不動産は動かせません。

② 遺言書があるかどうかで、すべてが変わる

遺言書がある場合

  • 原則として、遺言書の内容が最優先
  • 「長男に自宅を相続させる」など指定できる

遺言書がない場合

  • 相続人全員で話し合い(遺産分割協議)が必要
  • 全員の合意がなければ不動産は決まらない

これが、相続トラブルの最大の原因です。

③ 不動産は「どうやって分ける」のか?

現金と違い、不動産は簡単に分けられません。
主な方法は次の4つです。

考え方
現物分割一人がそのまま不動産を相続 
 (ex. 不動産は長男、預金は次男)
代償分割一人が不動産を相続し、他の相続人に現金を支払う
換価分割不動産を売却し、売却代金を分ける
共有名義相続人全員で共有

共有名義は後々トラブルになりやすいため、できるだけ避けたほうがよいとされています。

④ 相続登記は「義務」になった

2024年4月から、相続登記は義務化されました。

  • 相続を知った日から 3年以内
  • 正当な理由なく放置すると 過料(罰金)の可能性

⑤ 相続登記に必要な主な書類

代表的なものは以下です。

  • 被相続人の出生から死亡までの戸籍
  • 相続人全員の戸籍
  • 住民票(相続人)
  • 固定資産評価証明書
  • 遺産分割協議書(遺言がない場合)
    これらの書類は集めるのに時間と手間がかかるのが実情です。

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不動産相続でよくある失敗

名義変更を後回しにした
 →2024年4月以降は相続を知った日から 3年以内に登記申請が義務となります。正当な理由なく放置すると10万円以下の過料の対象になる可能性があります。
また、名義変更をしないまま年月が経つと、相続人の一人(長男)が死亡し、長男の配偶者・子どもに相続権が移る等で相続人が増えてしまうことで、売却する際に権利関係が複雑化することに。

共有名義にしたまま放置した
 →共有名義不動産は1人でも反対すると売却できないため、管理や修理の際に問題になることに。

生前にできる、効果の高い対策

相続対策で最も効くのは、以下の2つです。

  • 不動産を誰に相続させたいか決める
  • 遺言書で明確に指定する

これだけで、

  • 相続人同士の話し合い
  • 感情的な対立
  • 長期化

を大幅に防げます。

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