― 50代・60代・70代・80代の年代別単身者―
日本では今 “一人で老後を迎える人”が急増しています。
これは一部の人の話ではなく、
すでに「当たり前」になりつつある現実です。
単身高齢者は約900万人へ(過去最多)
厚生労働省の「国民生活基礎調査(2024年)」によると、
日本における単身世帯数は約1900万世帯、
そのうち、
65歳以上の世帯は903万1千世帯(過去最多)となっています。
単身世帯は基本的に「1人=1世帯」のため、
約900万人の65歳以上が一人暮らしと考えることができます。
総務省の国勢調査と人口統計をもとに独自に推計すると、
50代の単身者は約600万〜750万人、そのうち、
50代で一人暮らしをしている人は500万人に達しているとも考えられます。
すでに「一人暮らしが主流」の時代へ
さらに注目すべきは割合です。
65歳以上のみの世帯の内訳は
- 単独世帯(ひとり暮らし):52.5%
- 夫婦のみ世帯:43.6%
つまり65歳以上の半数以上が「ひとり暮らし」。
「老後は誰かと暮らすのが普通」ではなく
「一人で暮らすのが普通」になりつつあるということです。
年代別に見る「おひとり様の老後」
ここからは年代別に見ていきます。総務省の国勢調査ベースで見ると、おおよそ次の水準です。
| 年代 | 男性単身割合 | 女性単身割合 |
|---|---|---|
| 50代 | 約15〜20% | 約10〜15% |
| 60代 | 約20〜25% | 約20%前後 |
| 70代 | 約25〜30% | 約30〜40% |
| 80代 | 約30%前後 | 約50%前後 |
50代:まだ少ないが「予備軍」が増えている
50代の単身割合は、男性:約15〜20%、女性:約10〜15%です。
ただし背景として、
- 未婚率の上昇(男性約3割・女性約2割)
- 子どもなし約3割
という状況があり、将来「おひとり様になる可能性が高い層」が増えています。
60代:一人暮らしが現実化し始める
60代になると、
・離婚
・配偶者との死別(特に60代後半)
・子どもの独立
により単身世帯が増え始めます。
男性:約20〜25%、女性:約20%前後が単身者の割合となります。
60代は「まだ元気だが一人」という層が増える年代です。
70代:おひとり様の中心層
70代では単身割合は、女性:約30〜40%、男性:約25〜30%となります。
男性は約4人に1人、女性は3人に1人が一人暮らしとなり、
おひとり様が一般的になる年代です。
また、男性の単身高齢者の年齢構成を見ると、
70~74歳が27.7%で最多を占めています。
80代:女性のおひとり様が急増
80代ではさらに特徴がはっきりします。
- 男性:約30%前後
- 女性:約50%前後
女性は2人に1人が一人暮らしという水準になります。
これは女性の方が平均寿命が長く、配偶者と死別するケースが多いためです。
おひとり様が増えている背景
背景には大きく4つの要因があります。
① 未婚率の上昇
50歳時点での未婚率です。
- 男性:約28%
- 女性:約18%
そもそも結婚しない人が増えています。
② 子どもがいない人の増加
50代では 約3割が子どもなしとされています。
そのため、老後に頼れる家族がいないケースが増加しています。
③ 同居しない社会
現在は 高齢でも子どもと同居しないのが一般的になっています。
④ 配偶者との死別
特に女性は配偶者に先立たれることで単身世帯になるケースが多くみられます。
参照元データ・統計
- 厚生労働省「国民生活基礎調査(2024年)」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/20-21.html - 総務省「国勢調査(2020年)」
https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/index.html - LIMO「高齢者の単身世帯の実態」
https://limo.media/articles/-/83341
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