おひとりさまの墓じまい。まとめて支援するサービスが登場。

実家じまい

自分には子どもがいない。身近に頼れる人がいない。先祖代々のお墓を自分の代以降、継ぐ人がいない。
こうした事情から、自分が元気なうちに墓じまいを考える人が増えています。
厚生労働省「衛生行政報告例」の統計によると、2024年の改装件数は過去10年で最多の176,140件で2015年の改装件数の1.9倍となっています。

墓じまいには墓石の撤去だけでなく、寺院や墓地管理者との調整、行政手続き、取り出した遺骨の供養先の確保など、さまざまな作業や手続きが必要です。どこに相談すればよいのか、費用はいくらかかるのか、ひとりで調べて手配するのは容易ではありません。

こうした悩みに対応するサービスとして、株式会社あかり保証は2026年8月28日、おひとりさま向けの墓じまい支援サービスを開始したと発表しました。墓石の解体・撤去から行政手続き、墓じまい後の供養先の相談まで、まとめてサポートするのが特徴です。

今回は、あかり保証の公式サイトと発表資料をもとに、サービスの内容、料金、利用前に確認しておきたい注意点を整理します。

1.墓じまいの手続きをまとめてサポート

あかり保証が提供するのは、お墓の撤去工事だけを請け負うサービスではありません。墓じまいに伴う手続きや、その後の供養先についても一括でお任せできることが特徴です。

墓じまいで任せられる主なこと

① 墓石の解体・撤去工事
提携する石材店などと連携し、墓石の解体・撤去を行います。遺骨の取り出しや、墓地を更地に戻す整地作業にも対応します。作業後には完了報告書が送付されます。

② 行政手続きのサポート
墓じまいに必要な書類の準備や確認を支援し、役所への提出代行にも対応します。
墓じまいでは、別の場所へ遺骨を移す「改葬」を行う場合、原則として自治体から改葬許可を受ける必要があります。こうした手続きについて相談できるのは、自分で必要書類や提出先を調べる手間が省ける利点があります。

③ 寺院・墓地管理者との調整
お墓を撤去するには、墓地の管理者との調整が必要です。寺院のお墓の場合は、檀家を離れる「離檀」に関する相談もできます。寺院への伝え方や手続きに不安がある人にとって、相談窓口があることは心強いでしょう。
ただし、離檀に関する相談・手続きの支援と、寺院に支払う離檀料は別です。離檀料が発生する場合、その金額は基本料金に含まれていません。

④ 墓じまい後の供養先の相談
取り出した遺骨の供養先についても相談できます。公式サイトでは、永代供養墓、納骨堂、海洋散骨、樹木葬などが紹介されています。希望に応じた供養先の提案を受けられるほか、同社の永代供養墓を利用する選択肢もあります。
墓じまいをした後、遺骨をどこに納めるのかまで考えなければならないため、撤去工事と供養先をまとめて相談できるのは安心です。

⑤ 複数の業者とのやり取りを集約
行政手続き、石材店への依頼、寺院との調整、供養先の検討などを個別に進めると、それぞれの窓口と連絡を取らなければなりません。あかり保証では、こうした手続きや工事、供養先についてまとめて相談できます。

なお、公式サイトでは、正確な見積もりを出すために現地確認を行うとしています。全国どこからでも相談可能と発表されていますが、すべての地域で同一条件・同一料金になるとは限らないため、個別に確認が必要です。

2.料金 基本料金と追加費用

墓じまいを検討するとき、気になるのはやはり費用です。
あかり保証の公式サービスサイトでは、墓石の撤去工事などの料金と、手続き・供養に関する料金が分けて案内されています。

公式サイトに掲載されている料金

サービス料金(税込)
墓じまい工事1㎡あたり18万円~
墓じまい・離檀手続きトータルサポート22万円
永代供養16万5,000円

※2026年10月21日に確認した公式サービスサイトの掲載料金です。離島・沖縄は別途相談となっています。実際の金額は現地の状況や契約内容などによって異なるため、見積もりで確認してください。
墓じまい工事の料金には、墓石の解体・撤去、遺骨の取り出し、整地などが含まれます。墓地のある市町村で行う行政手続きのサポートも案内されています。一方、寺院・墓地管理者との調整や離檀・改葬に伴う煩雑な手続きをまとめて支援するサービスと、永代供養は別料金として掲載されています。

実際にかかった費用の事例

公式サイトでは、東京での施工事例が3件紹介されています。

墓地面積墓じまい工事の料金支払い総額
2㎡36万円74万5,000円
3㎡54万円92万5,000円
6㎡108万円146万5,000円

※いずれも公式サイト掲載の税込金額。支払い総額には、墓じまい工事、離檀手続きトータルサポート、永代供養が含まれています。

この事例を見ると、墓じまい工事の料金だけでなく、手続きの支援や供養先の費用も合わせて考える必要があることがわかります。ただし、これらは個別の施工事例であり、同じ面積のお墓であれば必ず同じ金額になるという意味ではありません。現地の状況や工事条件によって費用は変わります。

3.サービスに含まれないものは何か

まとめて依頼できるとはいえ、すべての費用や作業が基本料金に含まれるわけではありません。
公式サイトでは、基本料金に含まれない費用として、次の項目が挙げられています。

  • 離檀料: 寺院を離れる際に支払いが必要となる場合の費用
  • 交通費: 条件に応じて発生する実費
  • 郵送費: 書類などの送付にかかる実費

これらは、必要になった場合に別途負担する可能性があります。金額や発生条件については、見積もり時に確認しましょう。また、永代供養は公式サイトで別料金として掲載されています。

そのほか、公式サイトの料金案内だけでは、個々のケースで発生するすべての費用について、一律に含まれる・含まれないと判断することはできません。たとえば、墓地の管理規約や現場の状況によって追加作業が必要になる場合、どの費用を誰が負担するのかは、契約前に確認しておく必要があります。

見積もりで確認したい5つのポイント

契約前には、次の点を確認すると安心です。

  1. 墓石の解体・撤去、遺骨の取り出し、整地までの費用はいくらか
  2. 行政手続きや寺院との調整にかかる料金は、どこまで含まれているか
  3. 離檀料や交通費、郵送費など、別途必要になる費用は何か
  4. 墓じまい後の供養先にかかる費用と、遺骨の引き渡し方法はどうなっているか
  5. 追加費用が発生する条件と、工事完了後に受け取れる書類は何か

特に、墓じまい工事の料金だけで判断せず、手続きや供養先まで含めた総額で比較することが大切です。

4.利用の流れは? まずは無料相談から

公式サイトでは、次の流れでサービスを利用できると案内されています。

STEP 1 無料相談・資料請求
電話、メールフォーム、LINEで相談できます。墓じまいの進め方や必要な手続きについて案内を受けられ、ガイドブックも請求できます。

STEP 2 現地確認・見積もり
正確な見積もりを出すため、現地を確認します。車両や重機を搬入できるかなど、工事条件を確認したうえで見積もりを作成します。

STEP 3 供養先の検討
希望に応じて、永代供養墓などの供養先を紹介してもらえます。墓じまい後の遺骨をどうするか、工事と並行して検討できます。

STEP 4 行政手続き・工事の準備
必要書類を準備し、申請書類の確認や役所への提出をサポートしてもらいます。

STEP 5 墓じまい工事・完了報告
遺骨を取り出し、墓石を解体・撤去して整地します。作業後には完了報告書が送付され、遺骨は指定先への郵送または現地での受け渡しとなります。

相談や見積もりを依頼したからといって、すぐに契約する必要はありません。費用や契約条件を確認し、自分の希望に合うかを検討しましょう。

5.おひとりさまが墓じまいを考えるときに大切なこと

墓じまいは、単に古いお墓を撤去する工事ではありません。先祖の遺骨をどこへ移すのか、寺院や親族とどう調整するのか、将来の供養をどうするのかまで考える必要があります。

子どもがいない人や、身近に頼れる人がいない人にとっては、手続きの負担だけでなく、将来、自分自身が亡くなった後にお墓をどうするかという問題もあります。

そのため、元気なうちに墓じまいを検討し、費用や供養の方法を決めておくことには大きな意味があります。

一方で、先祖代々のお墓をどうするかは、親族の思いや寺院との関係にも関わる問題です。自分だけで決めるのではなく、必要に応じて親族や墓地の管理者にも相談しながら進めることが大切です。

繰り返しになりますが、あかり保証のサービスは、墓じまいに必要な工事や手続きをまとめて相談できる点が特徴です。ただし、すべての費用が一律に含まれるわけではありません。サービス内容と総額を確認したうえで、自分に合った方法を選びましょう。

まとめ

あかり保証が2026年8月28日に開始したおひとり様向けの墓じまい支援サービスは、墓石の解体・撤去、行政手続き、寺院との調整、墓じまい後の供養先の相談などをまとめて支援するものです。

公式サイトでは、墓じまい工事が1㎡あたり18万円から、手続きのトータルサポートが22万円、永代供養が16万5,000円と案内されています。

ただし、離檀料や交通費、郵送費などが別途必要になる場合があります。工事の料金だけでなく、手続きや供養先まで含めた総額を確認することが重要です。

将来お墓を継ぐ人がいない、遠方のお墓の管理が難しい、自分の代で墓じまいを済ませたいと考えている人は相談してみてはいかがでしょうか。

参考情報

※本記事の料金・サービス内容は、掲載前に公式サイトおよび最新の見積もりで再確認してください。

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