50代からの人間関係 友人、異性の友人、恋愛、結婚。あなたが求めるのは?

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「気軽に食事できる友人が欲しい」「一緒に旅行できる異性の友人が欲しい」「恋愛はしたいけれど、結婚までは考えにくい」「結婚という形にはこだわらないが、後半の人生を一緒に過ごせるパートナーが欲しい」「そもそも一人のほうが気楽」等、人によって求める人との関係は大きく違いがあります。

50代、60代、70代の男女は、実際にはどのような人間関係を求めているのでしょうか。
最近の調査をもとに、「友人」「異性の友人」「恋愛」「結婚」という4つの切り口から考えてみます。

50代以上では「結婚相手」だけが求められているわけではない

2026年に50~79歳の未婚男女2,000人を対象として実施された調査では、60.2%が「恋人・パートナーが欲しい」または「いたらうれしい」と回答しています。
男性では66.1%と、女性の割合を上回りました。

一方で、「実際に新しい交際相手を探している」という人は3.8%にとどまっています。

ここには、50代以上の人間関係を考えるうえで重要なポイントがあります。

「誰かとつながりたい」と思っている人は少なくないのに、自分から恋活・婚活を始めている人はごく一部なのです。

「パートナーがいたらいいな」と思っていても、「結婚相談所に行く」「マッチングアプリを始める」ところまでは踏み出さない。

50代以降は消極的になり行動しないのか、それとも求める人間関係は結婚相手ではないのか、50代以降が求める人との関係について見ていきたいと思います。

50代からは「恋愛」と「結婚」を分けて考える人が増える

若い頃には、出会う → 恋愛する → 結婚するという流れが一般的でした。しかし、50代以降になると、この3つを必ずしもセットで考える必要はなくなります。

よく目にする選択肢として、以下のようなものが挙げられます。

  • 恋人は欲しいが、結婚はしたくない
  • 異性の友人が欲しい
  • 一緒に旅行できる人が欲しい
  • 食事をする相手が欲しい
  • 同居はしたくないが、人生のパートナーは欲しい
  • 結婚ではなく、適度な距離を保った関係がいい
  • 一人の時間も大切にしたい

2016年に50~69歳の独身男女を対象に行われた調査でも、パートナーが「いる」人14.6%に加え、「いなくても欲しい」という人が33.6%いました。
また、パートナーとの関係については「恋人」が男女とも最も多かった一方、女性では「通い婚」のよう”拘束力”の弱い関係を希望する人も一定数いました。

50代以降では、「結婚するか、しないか」という二択ではなく、どのくらいの距離感で人とつながりたいかが重要になっていることがうかがえます。


50代男性:「一人でいい」と「パートナーが欲しい」が同居

50代男性を考えるうえで興味深いのが、「一人でいること」と「誰かとつながりたい」という気持ちが必ずしも矛盾しないことです。

2026年の50~79歳未婚男女2,000人調査では、男性の66.1%が「恋人・パートナーが欲しい」または「いたらうれしい」と回答しています。しかし、実際に交際相手を探している人は3.8%にすぎません。

ここから、「今の一人暮らしは気楽。でも、気の合う女性がいたら人生はもっと楽しいかもしれない」という夢見る男性が一定数いると推測されます。
50代男性にとって、必ずしも「結婚」が最終目的とは限りません。食事、旅行、趣味を一緒に楽しみ、何かあったときに軽く相談したり話ができる相手等、日常生活を少しだけ豊かにしてくれる存在を求めているケースも考えられます。

50代女性:「結婚」よりも関係性そのものを重視する人も

一方、50代女性については、「もう一度結婚したい」という気持ちと「誰かとつながっていたい」という気持ちを分けて考える必要があります。

特に離婚経験のある女性の場合、「一人は寂しい」と思う一方で、「もう一度、誰かと一緒に暮らして生活を合わせるのは疲れる」と考える声も多く見られます。

そのため、友人 → 異性の友人 → 恋愛 → 結婚という一直線の流れではなく、友人のままでもいい恋愛関係になっても同居はしない旅行や食事を一緒に楽しむという関係も選択肢になります。

実際、2026年の50歳以上未婚者調査では、「新しく得たい関係性」として男女とも「同性の友人」が最も多く、男性74.6%、女性78.4%でした。一方、「結婚相手」は男女とも最も低く、全体では41.2%。男性45.4%に対して女性は29.9%でした。

この調査からは、「結婚相手を探すこと」よりも、「友人やパートナーなど、日常を共有できる関係」を求める人が多いという傾向が見えてきます。

「同性の友人」を求める声が男女とも最も多い

50歳以上の未婚者に「新しく得たい関係性」を尋ねた2026年調査では、同性の友人を求める声が、男性で74.6%、女性で78.4%と、男女とも最も高い割合でした。

50代以上の人間関係を考えるとき、同性の友人をどう作るかというテーマのほうが、多くの人にとって身近な問題のようです。

「異性の友人」男女でかなり違いがある

同じ調査では、「異性の友人にどのような関係を求めるか」についても男女差が見られました。

男性では、1対1で付き合える友人関係:49.4%が最も高くなりました。
一方、女性では、複数人で付き合う友人関係:69.9%が最も高い結果でした。
さらに、「将来的に恋愛につながる友人関係」を求める人は、男性で33.8%、女性ではわずか10.8%でした。

この数字には、かなり大きな男女差があります。もちろん、この調査は特定の民間サービスが実施したアンケートであり、50代以上全体の意識をそのまま表すものではありません。

それでも、男性は「異性との1対1の関係」から恋愛への発展を期待する人は比較的多く、女性は「まずは複数人で安心して気楽に付き合いたい」という人が比較的多いという仮説を考える材料にはなります。

60代:「結婚」の意味はさらに変わる

60代ではどのような変化が見られるでしょうか。子育てを終え、住宅や仕事など生活の基盤もある程度固まっているため、「結婚すれば生活が安定する」というメリットは以前ほど大きくありません。

その一方で、老後を一緒に過ごす人が欲しいという意味でパートナーを求める人もいます。

2026年の調査で、50~79歳の未婚者の60.2%が「恋人・パートナーが欲しい」または「いたらうれしい」と答えていることからも、年齢を重ねたからといって人とのつながりを求めなくなるわけではないことが分かります。
ただし、「パートナーが欲しい」=「結婚したい」ではないということです。

年代別・各性別 求める人間関係の傾向

ここまでの調査をまとめると、次のような傾向が見えてきます。
なお、この表は複数の調査をもとにした傾向の整理であり、各年代について同一条件で男女を比較した単一の全国調査結果ではありません。

年代男性女性
50代一人の気楽さを保ちながら、恋人・パートナーを求める人も少なくない結婚よりも友人・仲間・気の合う相手とのつながりを重視する人が目立つ
60代恋愛・パートナーへの関心は残るが、結婚だけが選択肢ではない結婚より、友人・趣味仲間などとのつながりを重視する傾向
70代恋愛だけでなく、日常を共有できる人間関係を重要視友人・仲間・地域など、幅広い人とのつながりを重要視

50代からは「どんな関係が欲しいか」を考えてみる

50代になったら、「結婚するか、しないか」だけで人間関係を考える必要はありません。むしろ、次のように考えてみると、自分が求めているものが見えてきます。

①同性の友人
気軽に飲みに行ったり、旅行をしたり、趣味を楽しんだりする友人。

②異性の友人
恋愛を前提にせず、食事や旅行などを一緒に楽しめる友人。

③恋人
おしゃれをして定期的に会い、親密な時間を過ごす相手。

④パートナー
結婚という形にはこだわらず、人生の後半を支え合える相手。

⑤結婚相手
生活をともにし、法律上も夫婦として人生を歩む相手。

⑥ひとり
誰かと常に一緒にいる必要はなく、自分の時間を大切にする生き方。

どれが最もフィットするのか、正解は人それぞれです。

「一人が好き」と「孤独」は同じではない

50代以降の人間関係を考えるとき、もう一つ注意したいことがあります。

前項に「⑥ひとり」という分類を入れましたが、一人で暮らすことと、孤独を感じることは別です。
一人でいる時間を楽しめる人もいます。
一方で、「普段は一人でいい。でも、困ったときに話せる人はいてほしい」
という人もいます。もしくは、
「毎日誰かと会いたいわけではない。でも月に一度くらいは、一緒に食事をする友人が欲しい」
という人もいます。
そのため、「一人でいたいか、結婚したいか」という二択では、人間関係を考えきれません。
「どのくらいの距離感の人間関係が自分には心地よいのか」を考えるとスッキリしそうです。

50代からの人生では「友人」が重要視

今回の調査を見て特に印象的なのは、「結婚相手」より「同性の友人」を求める人が多いということです。
まずは友人関係から。友人として関係が継続する中で、気が合えば恋愛関係になるかもしれないし、一緒に暮らしたければ結婚やパートナー関係になるかもしれない。でも、恋愛関係や結婚が目的ではない。50代以降はここから家族を作るというよりも当人同士の人間関係にフォーカスが当たります。急がず、心地の良い人間関係を模索する人が多いのだという印象です。

調査について

この記事では、主に以下の調査を参考にしました。

  • 2026年「50代以上未婚者の恋愛・パートナー観調査」:50~79歳の未婚男女2,000人を対象。友人、異性の友人、恋愛、結婚などについて調査。
  • 内閣府「人々のつながりに関する基礎調査」:孤独・孤立や人とのつながりについて全国調査。
  • 内閣府「男女共同参画白書」:50~60代の独身者の婚姻歴などについての分析。50~60代の現在独身者では、女性は離婚経験者が約半数、男性は半数以上が結婚経験なしとされています。
  • 50~69歳の独身男女を対象とした中高年の恋愛・結婚意識調査。パートナーとの関係や恋愛・結婚への意識を調査。

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