20代〜50代を対象にしたある調査では、何らかの悩みを抱えているという人は67.2%という結果が出ています。(心の悩みについてのアンケート)
しかし、悩みを抱えていても
「誰にも相談していない」人が少なくないことも指摘されています。
ここでは、調査データをもとに
50代の悩み相談の実態を見ていきます。
66%が「本音を話せる場所が少ない」、40%が「我慢する」
株式会社Smart相談室が実施した調査では、
40〜50代男性の悩み相談の実態について次の結果が出ています。
- 66.2%が「本音を話せる場所が1つ以下」
- 40.2%が「一人で我慢する」と回答
つまり、多くの中年男性は
悩みがあっても誰かに相談するのではなく、我慢する
という傾向があることがわかります。
出典
株式会社Smart相談室
「40〜50代男性の悩みと相談行動の実態調査」
https://smart-sou.co.jp/news/20251120
「相談相手がいない」50代男性は25%
中高年の人間関係についての調査では、
50代男性の約25%が相談相手がいないという結果があります。
これは若い世代と比べて
相談できる人が少なくなる傾向を示しています。
背景として考えられるのは次のような要因です。
- 仕事中心の生活で友人関係が減る
- 家族以外と深い話をする機会が少ない
- 年齢とともに人間関係が固定化する
2025年11月19日付の産経新聞の記事には、
(ジェンダー社会学)男性が一馬力で家計を支えることができた高度経済成長期からだいぶ時間がたったにもかかわらず、「『男性が稼ぎ手であるべきだ』という思い込みが男女双方に根強く残っている」「その重圧が強すぎると、男性が弱みを見せたり、助けを求めたりする行動をとりにくくなる」と指摘する京都大の伊藤公雄名誉教授の見解を掲載しています。
このような要因により、悩みを抱えても相談できない状態になる人が一定数いると考えられています。
出典
労働政策研究・研修機構
https://www.jil.go.jp/kokunai/topics/mm/20110506d.html
産経新聞 「孤立死」割合高い50代後半男性 相談相手不在がリスク 稼ぎ手の重圧も
https://www.sankei.com/article/20251119-KCYILFCS4JJC3GKPHSW5BFESZ4/
仕事の悩みは「職場に相談しにくい」
仕事の悩みについては、職場の人に相談しにくいと感じる人も多いと言われています。
理由としては
- 評価に影響する可能性がある
- 弱みを見せたくない
- 上司や同僚に本音を話しづらい
といった心理があります。
そのため、仕事の悩みであっても
家族や友人など、職場以外の人に相談するケースが多いと考えられます。
管理職世代の男性が、女性や若者ら多様な価値観を持つ部下とのコミュニケーションに苦慮している現代ならではの困難もあるとして、企業においても対話の仕組みづくりが期待されています。
相談相手がいないと孤立しやすくなります
50代は人生の中でも大きな変化が起きやすい時期です。
例えば
- 定年や役職定年
- 子どもの独立
- 親の介護
- 老後準備
など、生活環境が大きく変わります。
この時期に相談できる相手がいないと孤立してしまい、乗り越えられる問題も乗り越えられない
ことが指摘されています。
特に男性の場合、
- 弱音を吐きにくい
- 人に頼る習慣が少ない
といった傾向があり、
悩みを抱え込みやすいと言われています。
まとめ
調査データから見える、50代の悩み相談の特徴は次の通りです。
- 40〜50代男性の 66%が本音を話せる場所が1つ以下
- 40%は悩みを一人で我慢する
- 50代男性の約25%は相談相手がいない
「相談しようにも相談できる人がいない」という人は、
「割り切って話せる相手」としてカウンセラーをはじめとする専門家に頼ることも考えてみましょう。

