筆者について
ペンネーム よっちゃん。54歳、神奈川在住のおっさん会社員。6年前に母を亡くし、南房総で一人暮らしをする90歳間近の父を気遣う毎日。介護生活で起きるあれこれを書きます。毎週月曜日更新予定。
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【只今、絶賛介護中!】⑨とうとう認知症?!。何も解決できなかった施設訪問
「外に出たいんだ」
ぽんぽろぽろん(電話)・・・🎵
介護施設の父から電話だった。
「俺、外に出たいんだけど、保証人がいないと外に出してもらえないんだ。」
(知ってるよ。)
「父さん、体調が悪くて施設に入っているんだから勝手に出たらだめだよ。勝手に出て具合が悪くなったり転んで怪我して骨折したりしたら大変だろ。」
「そうか。でも少し歩きたいんだ。腰と太ももが痺れて痛いんだよ。」
「外に出るのは、今度俺がそっちに面会に行った時に一緒に散歩に出るからそれまで我慢して。
それまでは、施設の廊下を少し歩かせてもらったらどうだろう。」
「そうか、、、。」
「来週そっちにいくから、他に欲しいものあるかい?少し涼しくなってきたから厚手の洋服とかいるかい?」
「そうだな。」
「お前、俺のジャージ子供用だったぞ。」
「何?どういうこと?」
「荷物に入ってたジャージが子供用だった。お前の子供のか?」
そんなはずはない。
入居の際に着替えの洋服をいくつか家の中で見繕って持ってきた。
その際に持ってきた洋服に子供用が紛れてたんだろうか。
まさか。
「施設の〇〇です。お世話になっております。お父様から電話をお渡しいただいたのでご説明しますね。」
施設の人が電話口に加わった。
「お持ちいただいたおズボンが、1着とても小さいサイズで子供用のようでしたので、お父様に着ていただけていません。」
「子供用でした?」
「サイズ表記が”14歳”になっています」
「そうですか。家から持ってきたものなので、私か兄が子供の時に来ていたパンツなのかな?古いものですか?」
「そうですねー。なんとも言えませんが程度は良さそうです。いずれにせよお父様には小さすぎるので次回お越しの際にお返しします。」
ということは、つまり1枚着替え用のパンツが足りていないということか。
実家の中は湿気でぐだぐだなので、家にある洋服はほぼ全滅だろう。
買うしかない。
結局、ユニクロでスウェットパンツと長袖のTシャツを購入して施設を訪問することに。
その日は曇り空。かなり涼しい。
薄青の長袖のシャツを着た父が車椅子に乗ってやってきた。
「長袖のシャツと新しいパンツを持ってきたよ。」
「着てみるから手伝ってくれ。」
父の部屋に入り着替えを見守る。
ところが丸首のシャツを自力で脱げない父。
腕が上げられない、肘が十分に曲がらない。
そのため、丸首でスポッと上から被るタイプの洋服はとても着脱がむずかしい様子。
「着てみるから手伝って。」
「丸首じゃなくて、前開きのシャツの方が良かったかな。」
「よくわからんが、1人で脱ぎ着するのは、もう難しいな」
着脱がしやすい、介護施設で着るルームウエア的な衣類はどこで調達すれば良いのだろう。
しかも、ボタンではなくばマジックテープのようなもので前身を開け閉めできると、ボタンを留めるという細かい作業が省略され、体が十分に動かなくても自力で着替えができるのではと思ったりする。
しかし、残念ながら今の私にはどこでそういった衣類を調達できるのか、想像もつかない。
介護って本当に難しい。
(つづく)
